千代田区議会 1989-06-09
平成元年第2回定例会(第4日) 本文 開催日: 1989-06-09
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議案第三十四号 人権擁護委員候補者の推薦につき意見を求めることについて
〔
千葉事務局長朗読〕
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資料……議案第34号
5:
◯議長(
佐藤義明君) 執行機関より提案理由の説明を求めます。
〔区長
木村茂君登壇〕
6:
◯区長(
木村茂君) 議案第三十四号、人権擁護委員候補者の推薦につき意見を求めることについて、提案理由の御説明を申し上げます。
本案は、人権擁護委員法第六条第三項の規定に基づき、平井二郎氏を人権擁護委員候補者として推薦いたしたく御提案したものであります。
何とぞ御同意賜りますようお願いを申し上げます。
7:
◯議長(
佐藤義明君) これより議案第三十四号、人権擁護委員候補者の推薦につき意見を求めることについての採決をいたします。
この採決は無記名投票をもって行います。
議場の出入口を閉鎖いたします。
〔議場閉鎖〕
8:
◯議長(
佐藤義明君) ただいまの出席者は三十五名であります。
お諮りいたします。投票につきましては、議長指名による開票立会人を四名を置くことに御異議ありませんか。
〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕
9:
◯議長(
佐藤義明君) 御異議なしと認め、御指名申し上げます。四番城井健介君、七番山田ゆうじろう君、十七番竹田靖子君、二十七番福山和夫君、以上の方に御願いいたします。
なお、念のため投票の方法について申し上げます。投票は無記名、一人一票であります。本案に賛成の方は白票を、本案に反対の方は青票を御投票願います。
本案について議長は投票いたしませんから、さよう御了承願います。
投票カードはただいまお手元にお配りいたさせます。
〔投票カード配布〕
10:
◯議長(
佐藤義明君) 投票カードの行き渡らぬ方はありませんか。
〔「なし」と呼ぶ者あり〕
11:
◯議長(
佐藤義明君) なしと認めます。
これより投票を行います。
投票箱を改めさせます。
〔投票箱点検〕
12:
◯議長(
佐藤義明君) 異状なしと認めます。
千葉事務局長をして点呼いたさせますから、順次投票願います。
〔氏名点呼〕
〔各員投票〕
13:
◯議長(
佐藤義明君) 投票漏れはありませんか。
〔「なし」と呼ぶ者あり〕
14:
◯議長(
佐藤義明君) なしと認めます。
投票を終了いたします。
投票箱を閉じます。
これより開票いたします。
立会人の立ち会いをお願いいたします。
〔投票点検〕
15:
◯議長(
佐藤義明君) 投票の結果を報告します。
投票総数 三十四票
白 票 三十票
青 票 四票
ただいま御報告申し上げたとおり、白票が多数であります。よって、本案は原案どおり決定いたしました。
投票カードの残りを回収いたしますから、しばらくお待ちください。
議場の出入り口の閉鎖を解きます。
〔議場開鎖〕
16:
◯議長(
佐藤義明君) 日程第三を議題に供します。千葉事務局長をして朗読いたさせます。
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議案第三十三号 東京都千代田区国民健康保険条例の一部を改正する条例
(委員会審査報告)
〔
千葉事務局長朗読〕
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17:
◯議長(
佐藤義明君)
水野浦治郎福祉保健委員長より同委員会の審議経過及び結果について報告を求めます。
〔
水野浦治郎君登壇〕
18: ◯三十二番(
水野浦治郎君) 福祉保健委員会に審査を付託されました議案第三十三号、東京都千代田区国民健康保険条例の一部を改正する条例につきまして、当委員会の審議経過並びに結果を報告申し上げます。
本案は、地方自治法施行令及び地方税法並びに同法施行令の一部改正に伴い、国民健康保険料の納期限及び保険料の減額の特例について、条例の一部改正を提案されたものであります。
改正内容について申し上げますと、国民健康保険料の納期限は毎月末日と定められておりますが、金融機関が土曜日を休業することとなった情況を踏まえ、月の末日が土曜日に当たる場合には納期眼を翌日に繰り延べ、結果的には翌々日の月曜日が納期眼となるよう規定を新たに設けるための改正を行うものであります。
次に、国民健康保険料の減額の特例に係る改正については、まず、公的年金に懸かる所得が給与所得から雑所得に変更されたことに伴い、六十五歳以上の公的年金受給者に対する収入控除額が従来百三十五万円であったものが百二十万円と、十五万円低くなるため、改正前の控除額の基準を維持する必要があるので、公的年金等の所得から十五万円を控除するための改正を行うものであります。また、みなし法人を
選択した場合、保険料減額の特例を適用する所得の判定に当たっては、みなし法人課税を
選択する前の所得金額を適用することと定められておりますが、みなし法人課税制度が平成六年度まで延長されたことに伴い、本制度も平成六年度まで延長するため規定を改正する必要があります。
さらに、今回の税制改正により株式等の譲渡益については、源泉分離課税または申告分離課税を
選択できることになりましたが、申告分離課税を
選択した場合の保険料の減額の判定に当たっては、その株式等に係る譲渡所得も所得に合算して判定することとなったため改正を行う必要があります。
なお、これらの改正のうち、株式等譲渡益に係る改正は、平成二年四月一日から施行し、また、その他の改正規定は公布の日から施行し、
平成元年四月一日から適用するものであります。
委員からの質疑及び理事者の説明、答弁により次のことが明らかになりました。公的年金者に係る今回の改正により影響を受ける本区の被保険者はどの程度かとの質問に対し、現在、公的年金者で軽減の適用を受けているのは百名程度であるが、今回の十五万円上乗せの特例により影響を受ける者は数名と推定される旨答弁がありました。
また、年金所得について、今までの所得区分が給与所得から雑所得に変更されたのはなぜかという質問に対し、年金所得については特に控除の問題として、サラリーマンとしての必要経費的な意味での給与所得控除を適用することが必ずしも適切ではない等の理由から、税制審議会の答申でも雑所得とすることが適切とされており、国の判断もこれに従ったものであるとの説明がありました。
株式等の譲渡益に係り影響を受ける被保険者はどの程度かとの質問に対しては、本所得は平成二年になっての申告で初めてわかるものなので、現在のところ把握が不可能である旨の答弁がありました。
質疑を終え討論を省略し、直ちに採決に入りましたところ、議案第三十三号、東京都千代田区国民健康保険条例の一部を改正する条例は、全員一致をもって可決すべきものと決定いたしました。
以上、当委員会に付託されました議案につきまして、当委員会の審査報告どおり御議決賜りますようお願い申しあげまして、報告を終わります。(拍手)
19: ◯三番(
大宮正義君) 本案は
水野浦治郎福祉保健委員長の審査報告どおり決定あらんことを望みます。
〔「賛成」と呼ぶ者あり〕
20:
◯議長(
佐藤義明君)
大宮正義君の動議に御異議ありませんか。
〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕
21:
◯議長(
佐藤義明君) 御異議なしと認めます。よって、本案は原案どおり決定いたしました。
日程第四を議題に供します。千葉事務局長をして朗読いたさせます。
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地方自治否定
発言に関する調査特別委員会の報告
(委員会報告)
〔
千葉事務局長朗読〕
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22:
◯議長(
佐藤義明君)
吉成五郎地方自治否定
発言に関する調査特別委員長より報告を求めます。
〔
吉成五郎君登壇〕
23: ◯二十九番(
吉成五郎君) 地方自治否定
発言に関する調査特別委員会報告を申し上げます。
本委員会は、昨年十一月、ローカル紙一紙に、千代田区議会議員の
発言として、「区は都や国の言うとおりやっていればよい」という、地方自治の拡充を目指す本区の方針を否定するごとくの記事が掲載され、また当該記事に関連して、和泉橋地区街づくり協議会の有志から、真相の解明と、再びこのような言動が行われないよう注意を求める要望書が提出されたため、
発言の実態を明らかにし、区民の不信を除去することを目的に、昨年十二月二十七日に設置されたものであります。
以降、当委員会は事実の解明に努めてきたところでありますが、その結果、当該議員より、「日ごろから千代田区議会議員として自治権の拡充を望んでおり、指摘の
発言は信念と異なる。しかし、地方自治の否定と受け取られる
発言をしたことは不徳の至すことろであり、反省、自戒する」との釈明がありました。
本委員会としては、調査の結果、本件に関し解明したので、このような事態を二度と招かないよう厳重に戒め、要望書の提出者にてんまつの報告を行うこととし、本委員会の廃止を決定いたしました。
以上、地方自治否定
発言に関する調査特別委員会報告といたします。(拍手)
24:
◯議長(
佐藤義明君) お諮りいたします。ただいまの報告について、
吉成五郎地方自治否定
発言に関する調査特別委員長の報告どおり承認することに御異議ありませんか。
〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕
25:
◯議長(
佐藤義明君) 御異議なしと認めます。よって、ただいまの報告は承認することに決定いたしました。
日程第五を議題に供します。千葉事務局長をして朗読いたさせます。
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議員提出議案第五号 消費税に関する意見書
〔
千葉事務局長朗読〕
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資料……議員提出議案第5号
26:
◯議長(
佐藤義明君) 提出者を代表して、満処昭一君より提案理由の説明を求めます。
〔満処昭一君登壇〕
27: ◯二十三番(満処昭一君) 議員提出議案第五号、消費税に関する意見書について、提案者を代表して提案理由の説明を申し上げます。
提案理由につきましては、案文の朗読をもってかえさせていただきます。
消費税に関する意見書
消費税関連法案は、長期にわたる論議を経て昨年十二月国会において可決され、この四月一日から実施されております。
これら法案は、国民の税に対する不公平感を払拭し、負担を薄く幅広く求め、世代間の相互協力により日本社会の国際化、高齢化などの諸課題への対応を準備するものであります。
しかしながら、この税制改革は、シャウプ勧告以来の直接税主体の税体系を見直す大改革であり、実施二ケ月余においても便乗値上げ等様々な問題があることが明らかになっております。
特に中小企業の多い千代田区にあっては、業務上の円滑処理に係る問題、転嫁など消費者の理解に係る問題等が、緊急な対応を必要としております。
国においては「新税制実施円滑推進本部」を設置し、円滑なる実施に努めているところでありますが、なお、今後とも当局のきめ細かい指導と助言を、さらには一層のPRを望むものであります。
同時に、実施において明らかになってきた修正を要する箇所については、住民の声を十分取り入れ、速やかに見直しを期待するものであります。
また、区の財政面においては、消費譲与税が新設されておりますが、今後とも国、地方間の財源配分に留意され、長期的展望に立つ自治体自主財源への配慮を強く求めるものであります。
右、地方自治法第九十九条第二項の規定に基づき、意見書を提出いたします。
平成元年 月 日
千代田区議会議長名
内閣総理大臣
大 蔵 大 臣 宛
自 治 大 臣
何とぞ満場一致、御議決賜りますようお願い申し上げ、提案理由の説明といたします。ありがとうございました。(拍手)
28: ◯三番(
大宮正義君) 本案は起立によって採決あらんことを望みます。
〔「賛成」と呼ぶ者あり〕
29:
◯議長(
佐藤義明君)
大宮正義君の動議に御異議ありませんか。
〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕
30:
◯議長(
佐藤義明君) 御異議なしと認め、起立によって採決いたします。
議員提出議案第五号、消費税に関する意見書に賛成の方の起立を求めます。
〔賛成者起立〕
31:
◯議長(
佐藤義明君) 起立多数であります。よって、本案は可決されました。
日程第六を議題に供します。千葉事務局長をして朗読いたさせます。
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議員提出議案第六号 消費税の撤廃を求める意見書
〔
千葉事務局長朗読〕
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資料……議員提出議案第6号
32:
◯議長(
佐藤義明君) 提出者を代表して鈴木栄一君より提案理由の説明を求めます。
〔鈴木栄一君登壇〕
33: ◯三十六番(鈴木栄一君) 議員提出議案第六号、消費税の撤廃を求める意見書について、提案者を代表して提案理由の説明を申し上げます。
提案理由につきましては、案文の朗読をもってかえさせていただきます。
消費税の撤廃を求める意見書
四月一日からの消費税実施で日本中が怒りで沸き立っている。いっせい値上げを押しつけられた消費者はもちろん、税務署と消費者の板ばさみで業者も大被害、大混乱となっている。このままでは、区民のくらしも営業もおしつぶされてしまうことは、明らかである。消費税が強行採決されたとたん、高齢者の生活を破壊する年金大改悪法案がだされた。これは、消費税導入の最大の口実にされた「高齢化社会のため」という宣伝が、いかにごまかしであったかを示したものといえる。自民党政府が昨年十二月、参議院税制特別委員会で消費税を通した翌日に、二〇兆円をこえる「新軍拡計画」を決めたことは、大軍拡のための財源づくりこそ消費税導入の真のネライであったといわなければならない。
消費税は、年金生活者、生活保護世帯、所得のない子供たちにまで襲いかかる最悪の不公平税制である。また、消費税を転嫁できようができまいが納税しなければならない業者にとっても死活にかかわる大問題である。さらに、地方自治体にとっても歳出に課税負担が加わり、税に税をかける矛盾が生じる。
最近、議論されている「見直し」論は、消費者へのより徹底した課税を押しつけ、業者に膨大な徴税業務を押しつけるものにほかならない。消費税はどこをとっても国民には害悪ばかりであり、税制史上、類を見ないこのような悪税は撤廃すべきである。
千代田区議会は、消費税を直ちに撤廃し、大企業・大資産家優遇の不公平税制の是正を行うことを強く求めるものである。
右、地方自治法第九十九条第二項の規定にもとづき、意見書を提出します。
一九八九年 月 日
千代田区議会議長名
内閣総理大臣
大 蔵 大 臣 宛
自 治 大 臣
提出者以外の方々も、ぜひとも再考していただき、区民の廃止すべきだという切実な声を真剣に受けとめて、満場一致、御議決賜りますようお願い申し上げ、提案理由の説明とさせていただきます。(拍手)
34: ◯三番(
大宮正義君) 本案は起立によって採決あらんことを望みます。
〔「賛成」と呼ぶ者あり〕
35:
◯議長(
佐藤義明君)
大宮正義君の動議に御異議ありませんか。
〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕
36:
◯議長(
佐藤義明君) 御異議なしと認め、起立により採決いたします。
議員提出議案第六号、消費税の撤廃を求める意見書に賛成の方の起立を求めます。
〔賛成者起立〕
37:
◯議長(
佐藤義明君) 起立少数であります。よって、本案は否決されました。
日程第七を議題に供します。千葉事務局長をして朗読いたさせます。
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議員提出議案第七号 公共料金への消費税転嫁の削除を求め、新たな転嫁に反対する
意見書
〔
千葉事務局長朗読〕
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資料……議員提出議案第7号
38:
◯議長(
佐藤義明君) 提出者を代表して中村つねお君より提案理由の説明を求めます。
〔中村つねお君登壇〕
39: ◯十八番(中村つねお君) 議員提出議案第七号、公共料金への消費税の転嫁の削除を求め、新たな転嫁に反対する意見書、提出者を代表いたしまして、提案理由の説明を申し上げます。
提案理由は案文の朗読をもってかえさせていただきます。
公共料金への消費税転嫁の削除を求め、新たな転嫁に反対する意見書
矛盾だらけの消費税の中でも税でまかなわれる公共事業に消費税を課税することは、税に税を課す顕著な矛盾です。営利を目的とせず住民の福祉増進をはかるべき公共事業の妨害でもあります。従いまして、新たな公共事業への消費税の転嫁に反対し、三月都議会で強行した上・下水道、工業用水道の三条例と、都営地下鉄、貸切りバスの交通関係二条例による消費税転嫁の削除を求めます。
特に水道関係では、八四年度から八七年度の四年間だけでも一千九百三十一億円もの黒字であり、料金引下げを実行すべきです。
便乗値上げとなった貸切りバスについても料金を改定前に戻すべきです。
右、地方自治法第九十九条第二項の規定にもとづき意見書を提出いたします。
一九八九年 月 日
千代田区議会議長名
都知事 宛
ぜひ御理解の上御賛同くださるようお願いいたします。
40: ◯三番(
大宮正義君) 本案は起立によって採決あらんことを望みます。
〔「賛成」と呼ぶ者あり〕
41:
◯議長(
佐藤義明君)
大宮正義君の動議に御異議ありませんか。
〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕
42:
◯議長(
佐藤義明君) 御異議なしと認め起立により採決いたします。
議員提出議案第七号、公共料金への消費税転嫁の削除を求め、新たな転嫁に反対する意見書に賛成の方の起立を求めます。
〔賛成者起立〕
43:
◯議長(
佐藤義明君) 起立少数であります。よって、本案は否決されました。
日程第八を議題に供します。千葉事務局長をして朗読いたさせます。
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議員提出議案第八号 リクルート問題の徹底解明及び政治改革の推進を求める意見書
〔
千葉事務局長朗読〕
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資料……議員提出議案第8号
44:
◯議長(
佐藤義明君) 提出者を代表して川島ひろゆき君より提案理由の説明を求めます。
〔川島ひろゆき君登壇〕
45: ◯九番(川島ひろゆき君) 議員提出議案第八号、リクルート問題の徹底解明及び政治改革の推進を求める意見書について、提案者を代表して提案理由の説明を申し上げます。
なお、提案理由の説明につきましては、案文の朗読をもってかえさせていただきます。
リクルート問題の徹底解明及び政治改革の推進を求める意見書
リクルート汚染は、国会議員二人を始めとして前文部次官や前労働次官等の起訴をもって検察当局の捜査は終了されたとしていますが、内閣総理大臣の辞職まで発展したこの事件は現在、国民の目には曖昧な形で終了するように映り、大きな不信と不満を集積させています。
いま政府は国民の間に大きな政治不信を与えたリクルート事件を徹底解明することと、政治に係わる資金を明瞭・オープンなものとするため冠婚葬祭や選挙制度を含む、政治家と政治資金の関係の在り方を改革し、真に国民に信頼される政治制度を確立する必要と責任を持たなければなりません。政府はリクルート事件の徹底解明に努め、あわせて一日も早く政治改革を推進すべきであると考えます。
以上、地方自治法第九十九条第二項の規定により、意見書を提出する。
平成元年 月 日
千代田区議会議長名
内閣総理大臣 あて
何とぞ満場一致、ご議決賜りますようお願い申し上げまして、提案理由の説明にかえさせていただきます。ありがとうございました。(拍手)
46: ◯三番(
大宮正義君) 本案は起立によって採決あらんことを望みます。
〔「賛成」と呼ぶ者あり〕
47:
◯議長(
佐藤義明君)
大宮正義君の動議に御異議ありませんか。
〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕
48:
◯議長(
佐藤義明君) 御異議なしと認め、起立により採決いたします。
議員提出議案第八号、リクルート問題の徹底解明及び政治改革の推進を求める意見書に賛成の方の起立を求めます。
〔賛成者起立〕
49:
◯議長(
佐藤義明君) 起立多数であります。よって、本案は可決されました。
日程第九を議題に供します。千葉事務局長をして朗読いたさせます。
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議員提出議案第九号 リクルート疑惑の徹底解明と金権腐敗政治を一掃するため企業
・団体献金の完全禁止などの緊急措置を求める意見書
〔
千葉事務局長朗読〕
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資料……議員提出議案第9号
50:
◯議長(
佐藤義明君) 提出者を代表して福山和夫君より提案理由の説明を求めます。
〔福山和夫君登壇〕
51: ◯二十七番(福山和夫君) 議員提出議案第九号、リクルート疑惑の徹底解明と金権腐敗政治を一掃するための企業・団体献金の完全禁止などの緊急措置を求める意見書について、提案者を代表いたしまして、提案理由の説明をいたします。
提案理由につきましては、案文の朗読をもってかえさせていただきます。
リクルート疑惑の徹底解明と金権腐敗政治を一掃するため企業・団体献金の完全禁止などの緊急措置を求める意見書
本来主権在民の原則は、国民個人に参政権を保障し、法人・団体が政治を動かすことを認めていません。しかし、今回のリクルート疑獄をはじめ、これまでの一連の汚職・疑獄事件は、企業や業界団体がカネで政治を動かすという金権腐敗政治の一端がたまたま表面化したものにすぎず、金権政治は大規模に存在しています。様々な名目・方式による企業・団体献金こそ汚職の根源です。危機的状況にある金権腐敗政治を一掃するため、次の緊急措置の実行を求めます。
一、 新内閣になってもますます広がるリクルート疑惑を徹底解明する。
一、 企業・団体献金を完全に禁止する。
企業献金はなんらかの見返りを期待するものであり、つねに賄路性をもっていま
す。ロッキード事件が発覚したときに改定された政治資金規制法も、五年後をめど
に「政治資金の個人による拠出を一層強化するための方途及び会社・労働組合その
他の団体が拠出する政治資金のあり方について、さらに検討を加える」と明記して
います。
一、 政治家への未公開株譲渡の全面禁止
未公開株が賄賂性をもっていることも、判例で早くから確定しています。
一、 パーティー名目による政治資金集めの禁止。
七八年度のパーティー総収入は、自治省届け出分だけで九十五億五千万円にのぼ
っています。「パーティー収入は献金にあらず」として企業からの規制枠を超えて
カネをうけとる脱法行為は禁止すべきです。
一、 大臣・国会議員の資産公開を法制化し、「冠婚葬祭」等の寄付を禁止している公
職選挙法を厳格に実施する。
一、 議員証言法を改正し、証人喚問のテレビ中継による国民の監視を強める。
右、地方自治法第九十九条第二項の規定にもとづき意見書を提出いたします。
一九八九年 月 日
千代田区議会議長名
内閣総理大臣 あて
以上、原案どおり満場一致をもって御議決賜りますようお願い申し上げまして、提案理由の説明といたします。ありがとうございました。(拍手)
52: ◯三番(
大宮正義君) 本案は起立によって採決あらんことを望みます。
〔「賛成」と呼ぶ者あり〕
53:
◯議長(
佐藤義明君)
大宮正義君の動議に御異議ありませんか。
〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕
54:
◯議長(
佐藤義明君) 御異議なしと認め、起立により採決いたします。
議員提出議案第九号、リクルート疑惑の徹底解明と金権腐敗政治を一掃するため企業・団体献金の完全禁止などの緊急措置を求める意見書に賛成の方の起立を求めます。
〔賛成者起立〕
55:
◯議長(
佐藤義明君) 起立少数であります。よって、本案は否決されました。
日程第十を議題に供します。千葉事務局長をして朗読いたさせます。
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議員提出議案第十号 中国政府の武力弾圧に対し、厳しい抗議を求める意見書
〔
千葉事務局長朗読〕
━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
資料……議員提出議案第10号
56:
◯議長(
佐藤義明君) 提出者を代表して木村正明君より提案理由の説明を求めます。
〔木村正明君登壇〕
57: ◯二十五番(木村正明君) 議員提出議案第十号、中国政府の武力弾圧に対し、厳しい抗議を求める意見書について、提案者を代表して提案理由の説明を申し上げます。
提案理由につきましては、案文の朗読をもってかえさせていただきます。
中国政府の武力弾圧に対し、厳しい抗議を求める意見書
民主化を求める北京の学生・市民らの平和的デモに対し、中国当局は、武力弾圧を加え、おびただしい死傷者を出すという事態を引き起こした。恐るべき人命軽視である。本来、人民を守るべき社会主義の軍隊がこともあろうに人民の平和的な大衆運動に銃口をむけ、流血の惨事を招いたことは、どのような口実を設けようとも絶対に正当化できない暴挙である。
この中国当局による流血の武力弾圧に対して、国際的にも厳しい非難、抗議が集中している。ところが、日本政府の対応は、「深い憂慮」「容認しえない」という表明だけにとどまっており、その及び腰は際立っているといわなければならない。
重大な国際問題となった今回の中国の事態に日本政府がどのような態度をとるかは、わが国の外交姿勢の根本にかかわる問題である。
千代田区議会は、日本政府が、中国政府に対し、武力弾圧をただちに中止し、中国の憲法自身も保障している公民の権利の尊重、民主主義の発揚を基本理念とする精神で事態の解決に着手するよう強く申し入れることを要求する。
右、地方自治法第九十九条第二項の規定にもとづき意見書を提出します。
一九八九年 月 日
千代田区議会議長名
内閣総理大臣
外 務 大 臣 宛
満場一致、御議決賜りますようお願い申し上げ、提案理由の説明とさせていただきます。(拍手)
58: ◯三番(
大宮正義君) 本案は起立によって採決あらんことを望みます。
〔「賛成」と呼ぶ者あり〕
59:
◯議長(
佐藤義明君)
大宮正義君の動議に御異議ありませんか。
〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕
60:
◯議長(
佐藤義明君) 御異議なしと認め、起立により採決いたします。
議員提出議案第十号、中国政府の武力弾圧に対し、厳しい抗議を求める意見書に賛成の方の起立を求めます。
〔賛成者起立〕
61:
◯議長(
佐藤義明君) 起立少数であります。よって、本案は否決されました。
次に、消費税対策特別委員長から、お手元に配布の申出書のとおり、委員会において審査中の請願、陳情について、会議規則第七十一条の規定により、閉会中の継続審査の申し出があります。
お諮りいたします。本件は申し出のとおり、いずれも閉会中の継続審査に付することに御異議ありませんか。
〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕
62:
◯議長(
佐藤義明君) 御異議なしと認めます。よって、本件は申し出のとおり、いずれも閉会中の継続審査に付することに決定いたしました。
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資料……閉会中継続審査申出書
63:
◯議長(
佐藤義明君) 次に、秋葉原地域まちづくり対策特別委員長から、お手元に配布の申出書のとおり、委員会において、審査中の陳情について、会議規則第七十一条の規定により、閉会中の継続審査の申し出があります。
お諮りいたします。本件は申し出のとおり、閉会中の継続審査に付することに御異議ありませんか。
〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕
64:
◯議長(
佐藤義明君) 御異議なしと認めます。よって、本件は申し出のとおり、閉会中の継続審査に付することに決定いたしました。
━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
資料……閉会中継続審査申出書
65:
◯議長(
佐藤義明君) 次に、各常任委員長から、お手元に配布の請願・陳情継続審査
一覧表のとおり、各常任委員会において審査中の請願、陳情については、会議規則等七十一条の規定により、閉会中の継続審査の申し出があります。
お諮りいたします。本件は申し出のとおり、閉会中の継続審査に付することに御異議ありませんか。
〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕
66:
◯議長(
佐藤義明君) 御異議なしと認めます。よって、本件は申し出のとおり、いずれも閉会中の継続審査に付することに決定しました。
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資料……請願・陳情継続審査
一覧表
67:
◯議長(
佐藤義明君) 次に、各常任委員会において調査中の特定事件につきましては、それぞれ委員会から継続調査の要求がありますので、お手元に配布の特定事件継続調査事項表のとおり、閉会中の継続審査に付したいと思います。これに御異議ありませんか。
〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕
68:
◯議長(
佐藤義明君) 御異議なしと認めます。よって、本件は継続調査とすることに決定いたしました。
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資料……常任委員会の特定事件継続調査事項表
69:
◯議長(
佐藤義明君) 次に、特別区制調査特別委員長、消費税対策特別委員長、東北新幹線対策特別委員長、国公有地対策特別委員長、秋葉原地域まちづくり対策特別委員長、生活都心づくり対策特別委員長、商業都心づくり対策特別委員長から、委員会において調査中の事件につき、継続調査の申し出がありますので、お手元に配布の特別委員会特定事件継続調査事項表のとおり、閉会中の継続調査に付したいと思います。これに御異議ありませんか。
〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕
70:
◯議長(
佐藤義明君) 御異議なしと認めます。よって、委員長から申し出のとおり、閉会中の継続調査に付することに決定いたしました。
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資料……特別委員会の特定事件継続調査事項表
71:
◯議長(
佐藤義明君) 以上をもって本日の日程全部を議了いたしました。
これをもって本年第二回
定例会を閉会いたします。
この際、木村区長より閉会のあいさつを求めます。
〔区長
木村茂君登壇〕
72:
◯区長(
木村茂君)
平成元年第二回区議会
定例会の閉会に当たり、一言ごあいさつを申し上げます。
今回御提案いたしました議案は、東京都千代田区国民健康保険条例の一部を改正する条例並びに人権擁護委員候補者の推薦につき意見を求めることについてでございました。その他報告案件といたしまして、昭和六十三年度東京都千代田区一般会計予算の繰越明許費に係る歳出予算の繰越しについてでございましたが、諸議案につきましては、いずれも原案どおり御議決を賜り、厚くお礼を申し上げます。
議案の審議過程において各委員より賜りました貴重な御意見につきましては、その趣旨を十分踏まえ、今後の区政運営に反映させていくよう努力してまいる所存でございます。
さて、開会のあいさつでも申し上げましたが、現在、まちづくりに関する広範な取り組みが各地区、各分野で積極的に進められているところであります。こうしたまちづくりの論議と実践の輪を一層醸成させていくことが、千代田のまちづくりにとって肝要であると考えるものであります。
私は、千代田区と構想するすべての方々と手を携えて、街づくり方針の掲げる四つの都市像の具現化を計るとともに、活気と安らぎのある調和のとれたまちの実現を目指して全力を傾注して諸施策を推進してまいる決意であります。何とぞ区議会の皆様におかれましても、絶大なる御理解と御協力を賜りますよう心からお願いを申し上げます。
なお、来る七月二日には東京都議会議員選挙が執行され、さらに七月二十三日には参議院議員通常選挙の執行が予測されるところであります。私は、今回の両選挙が法のもとに厳正かつ公平に、しかも明るい選挙の執行が期せられますよう、選挙管理委員会と万全の協力体制を図ってまいる所存でございます。
以上をもちまして、
平成元年第二回区議会
定例会の閉会のごあいさつといたします。ありがとうございました。(拍手)
73:
◯議長(
佐藤義明君) これをもって会議を閉じます。
散会いたします。
午後七時五分閉会
会議録署名員
議 長 佐 藤 義 明
議 員 水 野 正 雄
議 員 吉 成 五 郎
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